二段階選抜は●●次第で合格!国公立志望者が確認すべきこと
皆さんは「二段階選抜」という制度を聞いたことはあるでしょうか。
主に国公立大入試で行われることがある「二段階選抜」を知らないで
受験に挑んでしまうと痛い目に・・・?
今回はそんな「二段階選抜」について丁寧に解説したいと思います!
・二段階選抜っていったい何・・・?
・なぜそんな制度が行われているの?
・国公立大受験生が取るべき対策は何?
◆二段階選抜ってどんな制度なの?
主に国公立大入試で行われている二段階選抜は、「足切り」や「門前払い」という呼称もあります。(※当記事では以降、「二段階選抜」という表記で統一をします。)
国公立大一般入試はほとんどの大学が、一次試験であるセンター試験と二次試験である個別学力試験の双方を考慮し、各大学が定める配点率によって算出される合計点で合否を決定します。
この「二段階選抜」という制度では、一次試験の結果が一定のラインに達していない際に、二次試験の受験対象者から除外する、つまり言い換えると一次試験の結果で受験生をふるいにかけるという方式が行われています。
ちなみに、二段階選抜において、一次試験の結果で選抜することを「第一段階選抜」と言います。
また、出願したものの、第一段階選抜で不合格となってしまった場合には、
受験料17,000円のうち13,000円が返金されます。
この制度が実施される多くの大学では、前もって基準に関する予告を発表しますが、
志望者数の状況によって第一段階選抜を行うか否かを決定するため、
実際に選抜が行われるのは人気の大学・学部に限られ、二段階選抜を予告する大学数と比べてとても少なくなっています。
また、いわゆる「受験生全入時代」の影響により、受験生確保のために二段階選抜自体を
取りやめている大学も少なくはありません。
◆どんな基準で受験生をふるいにかけているの?
「二段階選抜」の有無や基準に関しては各大学に委ねられています。大学のホームページに詳細が記載されている事が多いですので、気になる方は受験前に確認することをおすすめします。
実施される大学によって様々な基準が設けられていますが、
「募集人員の△倍の人数になるように上位から選抜していく」という形式や、
「xxx点以下は問答無用で二次試験の受験対象者から除外する」という形式など、
多岐に渡っています。これらも各大学のホームページで詳細が記されているので、
必ずチェックするようにして下さい。
◆そもそもなぜ「二段階選抜」が行われるの?
実施する大学によって理由はまちまちですが、
入学してくる生徒に最低限要求したいという学力の基準を設けるという意味や、
受験者が多すぎると受験会場の手配が大変であるのでそれを避けるという意味、
大抵の場合、二次試験となる個別学力試験が記述式試験であることから、
採点などにかかる多大なコストを節約するという意味などがあるとされています。
また、一次試験を重要な位置に置くことで、受験生に様々な分野に対する知識が備わっているのかを問うことができるという点において、教育的な価値があるという専門家の意見もあります。そのため、一つの教科に偏った勉強では太刀打ち出来ないことが分かります。
実施される大学を志望する方は、その大学が指定する基準をクリアすることが、
大学への確固たる「入学したい」という意思表示になるので、
その基準を上回れるような目標を設定するようにして勉強を進めると良いでしょう。
◆国公立大学の志望者が取るべき対策って?
国公立大学では、大学によって一次試験と二次試験の配点率が異なります。
センター試験の結果が合否に大きく影響を及ぼす大学もあれば、
センター試験の結果を縮小したり不問としたりして二次試験の結果を重視する大学もあるため、受験する大学、学部・学科についてよく調べ知っておく必要があります。
仮に受験する大学が一次試験より二次試験を重視する配点率なのであれば、
第一段階選抜は通過さえできれば良いので、一次試験の対策にばかり時間をかけず、
二次試験に向けた勉強を多くすることが必要になります。
このように、受験方式や配点率が変われば重視すべき科目や内容なども変わってきます。
まずは自分でリサーチをしっかり行った上で、
自分がすべきことや目標にすべき得点を明確に捉えていきましょう。
◆まとめ
受験生をふるいにかける「二段階選抜」ですが、実情を知ればそこまで怯える必要はありません。ただ実施される国公立大学がそこまで多くないとはいえ、未だに行われている大学、学部はいずれも人気が高く志望者の数も多くなっています。
そのため、「二段階選抜」を採用している大学を受験する方は、
・受験する大学がどんな基準を設定しているかを知る
・合格に必要な能力を見極めて目標設定をする
・ライバルの多さを実感し、そのライバルに勝つ気で勉強する
これらのことを理解して自分の課題や問題点を解決することで、
合格への自信を付けて欲しいなと思います!